乳がん手術前に準備した5つのこと|周りに頼りながら、ひとつずつ【Episode 2】

INTRODUCTION

乳がんの治療方法や治療の順番は、人によって異なりますが、私の場合は、がん細胞の増殖速度が速かったこともあり、手術 → 放射線治療 → 抗がん剤治療という流れになりました。

乳がんと診断されてから、手術までの期間は約2週間。振り返ると、この2週間が治療の中で最も不安が大きかった時期でした。

実際に手術をするまでは、乳房をどのくらい切除することになるのか、リンパ節への転移はあるのか、ほかの臓器への転移はないのか、分からないことがたくさんありました。

気持ちは不安でいっぱいなのに、その一方で、仕事やお金、入院、退院後の生活など、短い期間の中で準備しなければならないこともあります。

ここでは、私が手術までに準備したこと、やっておいてよかったことをまとめます。

01|大切な人に病気のことを伝える

家族や友人など、大切な人に病気のことを伝えるのは、とても勇気がいることでした。

突然の報告でびっくりさせるのではないか。
どう伝えるべきか。
自分自身も、まだ気持ちの整理ができていない。

そんな思いもありました。それでも、振り返ってみると、自分ひとりで抱え込まなかったことは、とても大きかったと思います。

話を聞いてもらったり、不安な気持ちを言葉にしたり、励ましてもらったり、経験のある友人やそれぞれの分野で頼りにしている方からアドバイスをもらったり。実際に助けてもらうことはもちろんですが、「心から頼れる人がいる」と思えるだけでも、気持ちは少し楽になりました。

また、すべてを自分ひとりで何とかしなくてもいいと思います。頼れる人には頼ることも、大切な準備のひとつだったと思います。

02|仕事をどうするか決める

仕事をしている方にとって、大きな悩みのひとつが、治療期間中の仕事をどうするかだと思います。休職するのか、治療を続けながら仕事をするのか。仕事内容や職場の制度、治療内容、体調によっても、選択肢は変わります。

私の場合は、乳がんと診断された時点で抗がん剤治療が必要になると伝えられていたため、最初は、

「治療がすべて終わるまで、休職するしかないのでは」

と思い込んでいました。治療そのものだけでなく、その先の生活まで一気に不安になりました。

その後、同じ病気を経験した友人からアドバイスをもらい、主治医や会社とも相談した結果、私は治療と仕事を両立することを選びました。

手術前には、まず必要最低限の仕事の引き継ぎを行いました。乳房の切除範囲や術後の経過によって、入院期間や仕事に復帰できるタイミングも変わるためです。

治療と仕事を両立することにした理由や、会社への伝え方、実際にどのように働き方を調整したのかについては、こちらの記事で詳しく書いています。

03|生命保険と住宅ローンの保障内容を確認する

乳がんの治療には、どうしてもお金がかかります。医療費だけではなく、仕事を休むことによって収入が減る可能性もあります。

生命保険に加入している方や、住宅ローンに三大疾病保障などを付けている方は、診断後、一度契約内容を確認しておくことをおすすめします。私も、保険金や給付金の対象になるのか、どのタイミングで何の書類が必要になるのか、請求手続きについて確認しました。

診断されたばかりの時期に、お金や契約書類のことまで考えるのは、正直とても大変でした。それでも今回、生命保険や住宅ローンの三大疾病保障のありがたさを身をもって感じました。

特に診断直後は、治療と仕事を両立できるかどうかも分からず、一時は収入がなくなる可能性も考えていました。もし収入がなくなれば、貯金を取り崩しながら住宅ローンを返済することになります。場合によっては、住まいそのものについて考え直さなければならないかもしれない。

治療だけでも不安な中で、生活基盤まで不安定になることは大きな負担です。保障内容を把握しておくことで、「少なくともここまでは大丈夫」と思える材料がひとつ増えました。

生命保険の重要性については、こちらの記事に詳しくまとめています。

04|髪を扱いやすい長さにしておく

手術前にしておいてよかったことのひとつが、ヘアカットです。抗がん剤治療が始まるまでは、まだ切らなくてもいいかな、と最初は思っていました。

そんなとき、いつもお世話になっている美容師さんから、

「手術のあと、自分で髪を洗ったり乾かしたりするのが大変かもしれないから、少し扱いやすくしておいた方がいいかも」

とアドバイスをもらいました。そこで、手術前に髪を肩より少し上の長さまで切ることにしました。

術後は、手術した側の腕を上げられなかったり、腕を大きく動かす動作がつらく、洗髪やドライヤーなど、普段何気なくしていた動作を負担に感じました。そのため、事前に髪を短くしておいたことは、思っていた以上に助けになりました。

05|手術前に買っておいてよかったもの

入院用品とは別に、退院後の生活を考えて、事前に用意しておいてよかったものをご紹介します。

1. 前開きのノンワイヤー下着

術後は、ワイヤー入りの下着が傷口周辺に当たると痛みを感じることがあります。また、腕を大きく動かしづらい時期には、頭からかぶるタイプよりも、前開きタイプの方が着脱しやすいです。私は前開きのノンワイヤー下着を数枚準備しました。できれば、縫い目がないシームレスなタイプがおすすめです。実際に購入した商品はこちらです。

ITEM I USED

[グンゼ] 前あき ブラジャー ハーフトップブラ 乳がん 術後 綿混 日本製 レディース NP1155

前あき、ワイヤレス、縫い目がないシームレスタイプで、生地も柔らかく、擦れたりせずに着心地がいいです。デザインも野暮ったさがなく、違和感なく着れました。

2. ドライヤー立て

意外と役立ったのが、ドライヤーを固定できるスタンドでした。術後しばらくは、片方の腕を上げっぱなしにすることが負担になります。ドライヤーをスタンドに固定しておけば、片手でも髪を乾かしやすくなります。退院後の数週間はとても便利に感じました。実際に購入した商品はこちらです。

ITEM I USED

ヘアドライヤー用スタンド

高さ55~170cmまで自由に調節可能で、倒れることもなく、安心して使えました。

06|最後に

まだ気持ちの整理もできていない中で、決めなければならないことや、準備しなければならないことが次々と出てきます。不安でいっぱいで、頭も身体も疲れると思いますので、いろいろな人に相談し、助けてもらいながら、ひとつずつ準備を進めていってください。


REFERENCE|参考情報
乳がんに関する情報について、詳しく知りたい方は以下をご参照ください。
国立がん研究センター がん情報サービス

※この記事は、私自身の経験をもとに書いています。症状や治療内容、経過は一人ひとり異なります。内容は一つの体験談として参考にしていただき、医療に関することは主治医や医療機関などの専門家にご相談ください。

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