LIFEHACKS
INTRODUCTION
抗がん剤治療が決まったとき、私がいちばん嫌だったことのひとつが、髪の毛が抜けることでした。
治療そのものへの不安ももちろんありましたが、乳がんだと告げられた日に、主治医から「抗がん剤治療が必要で、髪の毛はほぼすべて抜ける」と説明されたときは、文字通り首がガクッと落ちるくらいショックを受けました。
今回は、そんな私がウィッグをどのように準備したのかをご紹介します。
01|ひとりで探さず、信頼できるプロに頼る
当時の私は、手術やこれからの治療のことで頭がいっぱいでした。インターネットで乳がんについて調べることさえ怖く、自分でウィッグを探す気力もありませんでした。
そもそも、どこで探せばいいのか、何を基準に選べばいいのかもまったく分かりません。
そこで相談したのが、昔からヘアカットをお願いしている美容師さんでした。乳がんになったことを伝えたうえで、「ウィッグを探すのを手伝ってもらえませんか」とお願いしました。
ありがたいことに、すぐにいくつもの選択肢を調べてくれました。
自分ひとりで全部調べようとせず、信頼できるプロに頼ったことは、本当に良かったことのひとつです。
02|ウィッグを選ぶポイント
美容師さんは、お願いしてから数日の間に実際にいくつかのウィッグメーカーを見て回り、私に合いそうなものを探してくれました。最初に見せてもらったのは、大手メーカーの医療用ウィッグです。
そこで驚いたのが、その価格でした。
自然に見えるものになると20〜30万円ほどするものもあり、10万円を超える商品がほとんど。価格帯やサービス内容にはそれぞれ違いがありますが、複数購入するには少し高すぎるという印象でした。
また、パンフレットを見ているだけではどれも良さそうに見えましたが、美容師さんからすると、スタイルが古く、私に被せるには忍びないとのことでした。そこで、さらにリサーチを続けてもらいました。
最終的に選んだのが、CITRINさんの人毛100%のウィッグです。
私が魅力を感じたポイントは、
- スタイルやデザインが今っぽい(センスが良い!)
- 人毛100%なので質感が自然
- カットやカラーリングができる
- 自分で洗ったり、巻いたりとスタイリングしやすい
- お値段がひとつ5万円ほど
という点でした。実際には、「帽子フルウィッグ【ピタフル】※ミディアムタイプ」を二つ購入しました。
MY TIP
ウィッグも地毛と同じように、ホコリなどの汚れが付くため、定期的にシャンプーでお手入れする必要があります。人毛部分はドライヤーですぐに乾きますが、内側のコットン部分は乾くまでに少し時間がかかります。そのため、洗い替えとして2つ以上用意しておくと安心です。
また、ウィッグを含む外見ケア用品は、自治体によって購入費の助成対象となる場合があります。制度の有無や対象品については、お住まいの自治体のホームページを確認してみるのがおすすめです。
03|自分らしく見えるウィッグに整える
私の場合、より自然な姿で過ごしたかったため、購入したウィッグをそのまま使うのではなく、その時の自分のヘアスタイルに近づくよう、カットとカラーリングをしてもらいました。
ウィッグと地毛では、毛質に多少の違いがあります。それでも、髪型や髪色を自分に合わせてもらうことで、鏡に映った姿はそれまでの自分とほとんど変わらず、実際に被ってみても違和感はありませんでした。
ウィッグ選びで何を大切にするかは、人それぞれだと思います。せっかくなら、普段とは違う髪型や髪色を楽しむために、いくつか違うタイプのウィッグを用意するのも素敵だと思います。
一方で、私がいちばん大切にしたのは、自分自身が違和感なく過ごせることと、周りから見ても自然であることでした。
04|長く付き合える、安心できるウィッグを
抗がん剤治療は決して短期間ではなく、治療が終わったあとも、髪が再び生え揃うまでには時間がかかります。だからこそ、長く付き合うことを前提に、無理なく自分らしく過ごせるウィッグを選びたいと思いました。
自分に合ったウィッグを準備できたことで、「髪が抜ける」という大きな不安を、ほとんど感じないところまで小さくすることができました。細部まで丁寧に向き合い、プロフェッショナルにサポートしてくださった美容師さんには、今でも心から感謝しています。
ウィッグ選びに正解はないですが、自分が少しでも安心して、心地よく過ごせるものを選ぶことが大切なのだと思います。
ウィッグを実際に使ってみてどうだったのか、脱毛が始まったときのことや、治療中に感じたことについては、また別の記事で書きたいと思います。
REFERENCE|参考情報
乳がんに関する情報について、詳しく知りたい方は以下をご参照ください。
国立がん研究センター がん情報サービス
※この記事は、私自身の経験をもとに書いています。症状や治療内容、経過は一人ひとり異なります。内容は一つの体験談として参考にしていただき、医療に関することは主治医や医療機関などの専門家にご相談ください。

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