大切な人が乳がんになったとき|FOR FAMILY & FRIENDSを作った理由

INTRODUCTION

乳がんの治療は、思っている以上に長く、孤独です。

診断を受け、手術をし、その後も放射線治療や抗がん剤治療などが続くことがあり、長い期間に亘って病気と向き合っていくことになります。治療を続けるなかで、周りにいてくれる人たちの存在がなければ、治療生活を乗り越えることはできなかったと感じています。

だから、このブログでは、患者本人に向けた情報だけではなく、家族や友人など、その人を支える側にも役立つ記事を書きたいと思いました。

その思いから生まれたのが、FOR FAMILY & FRIENDSです。

01|支えてくれる人も、きっと迷っている

治療中、私は家族や友人、仲の良い同僚に何度も支えられてきました。特別なことではなくても、気にかけてくれていると感じられることが、思っていた以上に大きな支えになります。

一方で、言われて悲しかったことや、傷ついたこともありました。

また、職場に復帰してからは、復帰を喜んでくれた同僚から、「何て声をかければいいのか分からなくて、何も言えずにごめんなさい」と謝られたこともあります。

その言葉を聞いたとき、病気になった本人だけではなく、周りにいる人たちも、どう接すればいいのか迷っているのだと気づきました。

思い返せば、私自身も、身近な人が病気になったときに同じように悩んだことがあります。

何を言えばいいのか。
どこまで病気について聞いていいのか。
そっとしておいた方がいいのか。
何かしてあげたいけれど、何をすればいいのか。

間違ったことを言ったり、してしまったりするのではないかと不安になり、結局、声をかけられなかったこともありました。

02|Financial Timesの記事を読んで

そんなことを考えていたときに、Financial Timesの「What to give a friend going through cancer treatment」という記事を目にしました。

がん治療をしている友人に、どんなことができるのか、どんな贈り物や行動が実際に支えになったのかを、治療を経験した人たちの声から紹介している記事です。

この記事を見つけたとき、大切な人が病気になったとき、どう接したらいいのか分からず悩んでいる人は、きっと少なくないのだと改めて感じました。

03|患者の経験が、支える人のヒントになれば

乳がんについて検索すると、治療法や副作用、生活上の注意点など、患者向けの情報はたくさん見つかります。一方で、身近な人が乳がんになったとき、自分には何ができるのかという問いに対する答えは、意外と探しにくいように感じます。

そこでこのブログでは、私自身が治療を経験するなかで、嬉しかった言葉、助けられたこと、逆に少し戸惑ったこと、治療中だからこそありがたかった小さな気遣いなども、少しずつ書いていきたいと思っています。

病気との向き合い方も、してほしいことも、人によって違います。そのため、こうするのが正解という答えを示すわけではありません。ただ、患者側から見たひとつの経験を知ることで、

「こんなふうに声をかけてみよう」
「こんなことなら、自分にもできるかもしれない」

と考える、小さなヒントになればと思っています。

乳がんになった本人を大切に思う家族や友人の行動が、結果として患者本人を支えることにもつながると信じているからです。


※この記事は、私自身の経験をもとに書いています。症状や治療内容、経過は一人ひとり異なります。内容は一つの体験談として参考にしていただき、医療に関することは主治医や医療機関などの専門家にご相談ください。

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